鉄筋工事の歴史に学ぶ、地震に強い建築物の作り方

こんにちは。東京都西多摩郡を拠点に東京都を中心に関東一円で鉄筋工事を手がけている株式会社新誠鉄筋工業です。



地震は、人間が建造した建築物にとって最大の敵の一つです。適切な対策がなされていない建築物は、大きな被害を受けることがあります。そのため、地震に強い建築物の作り方について研究が進められています。本記事では、鉄筋工事の歴史に学びながら、地震に強い建築物の作り方を紹介します。


■ 鉄筋コンクリート構造の登場


鉄筋コンクリート構造は、現代建築において非常に重要な役割を果たしていますが、その歴史は比較的新しいものです。鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造材料であり、建築物の強度や耐久性を向上させるために使用されています。

鉄筋コンクリートの歴史は19世紀後半に遡りますが、その本格的な普及は20世紀初頭になってからです。当時の建築家や技術者たちは、地震や火災などの災害に対する建物の耐久性を向上させるため、新しい構造材料として鉄筋コンクリートを活用し始めました。

特に、1906年のサンフランシスコ地震や1923年の関東大震災などの大規模な地震災害を経験したことで、鉄筋コンクリートの重要性が再認識されました。これらの災害では、鉄筋コンクリートで作られた建物が比較的少ない被害で済んだことから、その優れた耐震性が証明されたのです。


その後、鉄筋コンクリートは世界中で広く普及し、現在では建築物の主要な構造材料として不可欠な存在となっています。鉄筋コンクリート構造の登場は、建築物の耐震性を向上させるだけでなく、建築の自由度やデザイン性も高めることができるという点で、建築技術の進歩に大きな影響を与えました。



■鉄筋コンクリート構造の改良


鉄筋コンクリート構造は、その耐久性や強度から現代建築で広く利用されていますが、その改良も進んでいます。鉄筋コンクリート構造の改良には、耐震性や耐久性の向上、施工性の向上などが含まれます。

一つの改良策として挙げられるのが、高性能なコンクリートの使用です。従来のコンクリートに比べて強度や耐久性が高い高性能コンクリートを使用することで、より安全性の高い建築物を実現することができます。また、繊維を混ぜた繊維強化コンクリートや、微粒子を混ぜた高性能コンクリートなども開発されており、これらの材料を使用することで耐震性や耐久性を向上させることができます。

さらに、鉄筋コンクリート構造の改良には、構造設計の最適化も重要です。近年では、コンピューターを使用した構造解析やシミュレーションを活用して、より効率的な構造設計を行うことが可能になっています。これにより、鉄筋コンクリート構造の耐震性や耐久性を向上させることができるだけでなく、建築物全体のコストや施工期間も短縮することができます。

鉄筋コンクリート構造の改良は、建築技術の進歩と共に常に進化しています。今後もより安全で耐久性の高い建築物を実現するために、さらなる改良が期待されています。


■地盤改良の重要性


地震に強い建築物を作るためには、地盤改良も欠かせません。地盤改良は、建築物や構造物を地震や地盤沈下などの自然災害から守るために非常に重要です。地盤改良を行うことで、地盤の強度や安定性を向上させることができ、建築物の安全性や耐久性を高めることができます。

地盤改良の重要性は、特に地震が頻発する地域ではより顕著に現れます。地震によって地盤が揺れ動くことで、建築物や構造物に大きな負荷がかかり、倒壊や損壊のリスクが高まります。しかし、地盤改良を十分に行うことで、地震時の地盤の変動を抑えることができ、建築物の被害を最小限に抑えることができます。

また、地盤改良は地盤の沈下や浸水などのリスクを低減する効果もあります。特に河川敷や湿地などの地盤が軟弱な地域では、地盤改良を行うことで建築物や構造物の安定性を高めることができます。これにより、建築物や構造物の耐久性を向上させ、長期的な安全性を確保することができます。

地盤改良は、建築物や構造物を安全に保つために欠かせない重要な工程です。地盤改良を適切に行うことで、地震や地盤沈下などのリスクを低減し、より安全で耐久性の高い建築物や構造物を実現することができます。





■日本における耐震基準


日本における耐震基準は、地震が頻繁に発生する地域である日本において、建築物の安全性を確保するために定められています。日本の耐震基準は、建築基準法に基づいて策定されており、建築物の設計や施工に関する基準が規定されています。

日本の耐震基準は、地震の規模や建築物の用途に応じて異なる基準が設けられています。一般的な住宅やビルなどの建築物には、「一般構造物耐震設計基準」が適用され、これに基づいて建築物の耐震性を評価し、設計・施工されています。

耐震基準では、建築物の耐震性を確保するための具体的な要件や基準が定められています。例えば、地震による建物の倒壊や損壊を防ぐために、鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造などの耐震性の高い構造を採用することが求められています。また、地震時に建物が安全に避難できるように、非常階段や避難通路の確保も重要な要件の一つです。

日本の耐震基準は、建築物の耐震性を高めるだけでなく、地震発生時の安全確保や被害の最小化にも貢献しています。地震が多い日本で安全な建築物を維持するために、耐震基準は常に見直しが行われており、最新の地震工学や建築技術の知見が取り入れられています。


・ 初めての耐震基準:1923年関東大震災


1923年に発生した関東大震災は、甚大な被害をもたらしました。この震災を契機に、1924年に日本で初めての耐震基準が制定されました。当時はまだ木造建築が主流だったため、主に木造建築の耐震性を向上させる内容でした。


・ 戦後の高度経済成長期:1981年新耐震基準


戦後の高度経済成長期には、都市化が進み、高層建築物が次々と建設されました。1981年には、それまでの経験を踏まえて、より厳しい基準となる「新耐震基準」が制定されました。この基準では、震度6強から7程度の地震でも倒壊しないことを目標としています。


・阪神・淡路大震災の教訓:2000年現行耐震基準


1995年に発生した阪神・淡路大震災では、新耐震基準を満たしていた建物も倒壊する被害が発生しました。この教訓を踏まえて、2000年には現行の耐震基準が制定されました。現行耐震基準では、新耐震基準に加えて、地盤調査の義務化や壁量計算の厳格化などが行われています。


・耐震基準の重要性


日本における耐震基準は、地震の被害を最小限に抑えるために重要な役割を果たしています。建築物の設計や施工においては、常に最新の耐震基準を遵守することが重要です。



■地震に強い建築物の設計


地震に強い建築物を作るには、設計段階から様々な考慮が必要です。例えば、建築物の高さや重量、周囲の地形や地盤の状態などを考慮して、最適な構造を設計する必要があります。また、地震時の揺れを想定して、建築物の柱や梁の配置、鉄筋の配置なども慎重に設計する必要があります。


■地震に強い建築物のメリット


地震に強い建築物のメリットは、安全性や耐久性の向上だけでなく、経済的な面や環境面でも多くの利点があります。

まず、地震に強い建築物は、地震時の安全性が高まります。地震による倒壊や構造物の損傷を最小限に抑えることができるため、建物内にいる人々や財産を保護することができます。これにより、人命の保護だけでなく、建物や設備の修復や再建にかかるコストを削減することができます。

また、地震に強い建築物は、耐久性が高いため、長期間にわたって安全に利用することができます。耐震補強や地盤改良を行うことで、建物の寿命を延ばすことができるため、維持管理費用を削減することができます。

さらに、地震に強い建築物は、環境にも優しいです。地震に強い建築物は、耐震性を高めるために使用される材料や技術が、一般的な建築物よりも環境に配慮したものが多いため、地球環境に負荷をかけることが少なくなります。

地震に強い建築物のメリットは多岐にわたりますが、最も重要なのは安全性の向上です。地震に強い建築物は、地震被害を最小限に抑えるだけでなく、人々の安心・安全を守るための重要な役割を果たしています。



■まとめ

鉄筋工事の歴史に学びながら、地震に強い建築物の作り方について紹介しました。地震に対する対策は、建築物を作る上で非常に重要な要素です。建築物を設計する際には、地震に強い構造を意識して設計することが大切です。


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今後はAIなどの発達や新しい技術開発により、なくなってしまう仕事もあると言われていますが、鉄筋工事の仕事は決して代用できるものではありません。


特に鉄筋工事の多くは、学校や大型商業施設、マンションなどで鉄筋コンクリート造の建物が多く、今後も需要が見込まれています。そのため、大規模な建物でも建物の骨組みを通して日本を支えるとても重要な工事です。



東京都西多摩郡の株式会社 新誠鉄筋工業では、鉄筋工事作業員を募集しております。「きつい、汚い、危険」と言われている建設業ですが、弊社では新3Kを掲げており「給料がよい」「休暇が取れる」「希望がもてる」を提供しております。


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採用情報について


5つのよくある質問

Q1. 地震に強い建築物は、どのような構造をしているのですか?

A1. 地震に強い建築物は、鉄筋コンクリート構造など、柱や梁、床などがしっかりと固定されている構造をしています。また、地盤改良も行われている場合が多いです。


Q2. 日本の耐震基準は、どのような基準があるのですか?

A2. 日本の耐震基準には、建築物の構造や、耐震性能の基準が定められています。建築物が耐えられる地震の規模も指定されています。


Q3. 地盤改良とは、どのような方法があるのですか?

A3. 地盤改良には、地盤を固める方法や、地盤の軟弱層を除去する方法などがあります。


Q4. 地震に強い建築物は、どのようなメリットがありますか?

A4. 地震に強い建築物は、被害を最小限に抑えることができ、建築物の寿命を延ばすことができます。また、安全性が向上することで、居住者や利用者の心理的安全性も向上します。


Q5. 地震に強い建築物を作るためには、どのようなことに注意すれば良いのですか?

A5. 地震に強い建築物を作るためには、鉄筋コンクリート構造を使用し、地盤改良を行うことが重要です。また、設計段階から、建築物の高さや重量、周囲の地形や地盤の状態などを考慮して、最適な構造を設計する必要があります。