鉄筋工事の種類と選び方とは?用途別に紹介!



こんにちは。東京都西多摩郡を拠点に東京都を中心に関東一円で鉄筋工事を手がけている株式会社 新誠鉄筋工業です。



■ 鉄筋工事とは?


皆さんは鉄筋工事をご存じですか?多くの方は、鉄筋工事と聞いてもなんとなくでしかイメージがつかないのではないでしょうか?鉄筋工事は、一見すると地味な作業に見えますが、私たちの暮らしを守るために欠かせない技術です。実際に、街中に立ち並ぶビルやマンション、道路や橋梁。これら私たちの生活を支える建造物は、実は「鉄筋」と呼ばれる金属製の棒によって強さを得ています。そこで今回は、鉄筋工事の種類と選び方についてご紹介していきます。



■鉄筋工事の概要


鉄筋工事は、鉄筋と呼ばれる金属製の棒を組み合わせて、建物の骨格を作る重要な工事です。鉄筋はコンクリートに埋設され、建物の強度と耐久性を飛躍的に向上させます。

鉄筋の種類は、主に異形鉄筋と丸鋼の2種類です。異形鉄筋は表面に突起があり、コンクリートとの密着性を高める効果があります。一方、丸鋼は表面が滑らかで、曲げ加工がしやすいため、複雑な形状の構造物にも使用されます。

鉄筋の配置方法は、建物の用途や構造によって異なります。主要な配筋方法としては、引張力に強い「主筋」、圧縮力に強い「副筋」、そして主筋と副筋を繋ぎ固定する「あばら筋」などがあります。

鉄筋工事は、建物の安全性と耐久性を左右する重要な工程です。熟練した技術者によって、設計図通りに正確かつ丁寧に施工されることが求められます。

近年では、鉄筋の自動配筋ロボットや3Dプリンターなどの技術開発が進められており、施工の効率化や品質向上への期待が高まっています。




■鉄筋工事の重要性

街中に立ち並ぶビルやマンション、道路や橋梁。これらの建造物は、まるで巨大な生き物の骨格のように、見えない力によって支えられています。その力こそが、鉄筋工事によって生み出されるのです。

鉄筋は、コンクリートだけでは弱い部分に配置することで、強度と耐久性を飛躍的に高めます。まるで、弱い骨に支えを与えるようなものです。鉄筋によって、私たちは安心して暮らせる住環境や、安全に移動できるインフラを手に入れることができるのです。

コンクリートは圧縮される力(押される力)に関しては無類の強さは安定した強さを誇っていますが、引っ張られる力に関しては圧縮される力に比べると約10分の1程にしか作用しないといったデメリットがあります。それに対して鉄筋は圧縮される力に弱いデメリットがあるが、逆に引っ張られる力には強いと言った強みを持っています。その為、お互いの弱点を補う為にも鉄筋工事は重要となっています。

鉄筋工事は、建物の基礎となる重要な工程です。もし鉄筋がなければ、建物は簡単に崩れ落ちてしまうでしょう。まさに、私たちの生活を守る縁の下の力持ちと言える存在です。

鉄筋工事は、目に見えない部分で行われるため、その重要性を見落としがちです。しかし、その存在は私たちの生活に密接に関わっており、安全と安心を守るために欠かせないものです。



■ 鉄筋工事の種類


ここからは、鉄筋工事の種類について見ていきたいと思います。

鉄筋工事も大まかに2種類あります。


・「鉄筋加工組立工事」


鉄筋組み立て加工工事は、建物の設計図通りに鉄筋を正確に組み立てていく、まさに精密作業です。熟練した技術者によって、一本一本の鉄筋が丁寧に組み合わされ、建物の骨格が創り出されていきます。

この工程では、鉄筋の種類や形状、配置、強度などを考慮しながら、様々な技術を用いて鉄筋を繋ぎ合わせていきます。主な作業としては、結束、溶接、編み込みなどがあり、それぞれの特徴を活かして最適な方法で施工されます。

鉄筋組み立て加工工事は、建物の安全性と耐久性を左右する重要な工程です。高所作業も多く、安全面に十分配慮しながら、正確かつ丁寧な作業が求められます。


・「鉄筋継手工事」


鉄筋継手工事は、鉄筋を切断せずに必要な長さで繋ぎ合わせ、建物の強度を確保するために必要不可欠な技術です。目に見えない部分で行われる作業ですが、建物の安全性を支える重要な役割を果たしています。

具体的には下記4種が該当します。




鉄筋は、12メートルまでしかありません。そのため、例えば20メートルの建物を施工する際には鉄筋を溶接し継ぎ足す必要があります。その時に上記のような手法で鉄筋を加工していきます。

鉄筋の種類

鉄筋は主に丸鋼と異形鉄筋(異形棒鋼)の2種類に区分されます。

JISに認定されている材料は、丸鋼が2種類、異形鉄筋が5種類ありますが、それぞれ強度や特徴などが異なるため、用途によって使い分けられます。


「丸鋼」

丸鋼は、表面に突起のない鉄筋です。丸鋼は、SR○○とつけて呼ばれており、これはSteel Roundの略で丸鋼の意味となっています。SRの後には数字が付けられており、その数字は、鉄筋の降伏点(強さ)を表すという数値となっています。丸鋼にはSR235とSR295の2種類があります。SR235は降伏点が235N/m㎡、引張強度が380~520N/m㎡、曲げ角度が180°となっており、SR295は降伏点が295N/m㎡、引張強度が440~600N/m㎡、

曲げ角度が180°と定められています。SR235は、コンクリート補強のために設計された鉄筋材料で、SR295は鉄筋コンクリートの鉄筋として使用されます。

昭和40年までは、丸鋼を使うのが主流でしたが、表面に凹凸がなく引っかかりが少ないことから抜けやすく、いまでは、丸鋼を使う業者は少なくなってきました。


※降状点とは…これ以上の外力がかかると塑性変形してしまう数値のこと




「異形鉄筋」

異形鉄筋は、表面にデコボコしている突起がついているのが特徴の鉄筋です。種類としては、機械的な性質によりSD295A、SD295B、SD345、SD390、SD490とに分類されます。

この5種類の鉄筋にも様々な強みや用途により使い分けられており、例えば、SD295A鉄筋の中では一般的なグレードとして扱われており、汎用性の高さと流通性の良さに優れています。しかし、降伏点の最小値しか規定がなく範囲が不明となっています。SD295Bは、SD295Aと比べるとそこまでの違いはないもののSD295Bでは降状点の範囲がしっかり規定されています。SD345は異形鉄筋の中でも最も一般的なものとして取り扱われています。SD390は異形鉄筋の中でも2番目の強度を誇っており、SD490は、異形鉄筋の中でも2番目の強度を誇っているため、高強度が前提の建築や構造物に用いられます。そのため例えば、強度が必要となる橋梁や高層マンション、大型マンションで利用される場合が多くなっています。







■用途別鉄筋工事


・住宅


鉄筋工事の物件における住宅は、耐震性や耐久性を高めるために欠かせない工程です。住宅における鉄筋工事は、建物の構造物や基礎部分に鉄筋を組み込む作業です。鉄筋は、コンクリートと組み合わせることで建物の強度を高め、地震や自然災害などの外部からの影響に対して耐性を向上させます。住宅基礎工事は、建物の安全性と耐久性に大きく影響する重要な工程です。施工不良があると、不同沈下やひび割れなどの原因となり、建物の寿命を縮めてしまう可能性があります。

そのため、信頼できる業者に依頼し、適切な施工が行われていることを確認することが重要です。



・ビル


鉄筋工事の物件におけるビルは、高層建築物や大規模な建築物において重要な工程です。ビルにおける鉄筋工事は、建物の構造や安定性を高めるために欠かせない工程であり、適切な設計と施工が求められます。

まず、ビルにおける鉄筋工事では、建物の構造設計に基づいて鉄筋の配置や量を計画します。鉄筋はコンクリートと組み合わせることで建物の強度を高める役割を果たします。特に、高層ビルや大規模なビルでは、地震や風などの外部からの力に対する耐性を高めるために、鉄筋工事が重要視されます。ビルにおける鉄筋工事は、建物の基礎部分から始まり、階層ごとに鉄筋を組み上げていきます。鉄筋はビルの柱や梁、床などに組み込まれ、建物全体を支える役割を果たします。適切な鉄筋の配置や組み方によって、ビルの耐震性や耐久性を高めることができます。

また、ビルにおける鉄筋工事では、建築基準法や地域の建築基準などの法令や規制に適合する必要があります。これらの規制を遵守することで、ビルの安全性や品質を確保することができます。

ビルにおける鉄筋工事は、建物の安定性や耐久性を高めるために欠かせない工程です。適切な設計と施工によって、安全で快適な建物を実現することができます。



・橋梁


橋梁における鉄筋工事は、橋の安定性や耐久性を高めるために欠かせない工程です。橋梁は車両や歩行者の通行に耐えるため、鉄筋工事が重要視されます。適切な設計と施工が求められます。

まず、橋梁における鉄筋工事では、橋の構造設計に基づいて鉄筋の配置や量を計画します。鉄筋はコンクリートと組み合わせることで、橋の強度を高める役割を果たします。特に、交通量の多い橋や長距離にわたる橋では、鉄筋工事が重要視されます。

橋梁における鉄筋工事は、橋の支柱や橋桁、床版などに鉄筋を組み込む工程です。鉄筋は橋の荷重を分散させることで、橋の沈下やひび割れを防止し、安定した橋の環境を維持します。さらに、鉄筋は地震や自然災害などの影響に対する橋の耐性を高める役割も果たします。

橋梁における鉄筋工事は、地域の気候や地形に合わせて適切な工法が選択されます。例えば、雪や凍結が多い地域では、鉄筋を使用して橋の耐久性を高める工法が採用されることがあります。

橋梁における鉄筋工事は、交通インフラの安全性や快適性を確保するために欠かせない工程です。適切な設計と施工によって、安全で快適な橋の環境を実現することができます。




■まとめ


今回は鉄筋工事の中でも鉄筋の種類を中心にみていきました。

一件同じように見える鉄筋でも主に2種類の鉄筋があり、その中でも太さや耐久性など

細かく種類も分かれている事が分かります。また、鉄筋の太さや耐久性によっても

使用される物件も変わってくるため、工事の施工者は物件も見つつ適切な鉄筋を使用する必要があります。

鉄筋工事は、建物の耐震性や耐久性を高めるために欠かせない工程です。橋梁鉄筋工事は、交通量の多い橋や長距離にわたる橋で特に重要視されます。道路鉄筋工事は、道路の強度や耐久性を高めるために行われます。

鉄筋工事を行う際には、適切な設計と施工が重要です。建築や土木工学の専門知識が必要とされるため、専門家の指導や監督が欠かせません。また、地域の気候や地形などに応じて適切な工法を選択することも重要です。


■新誠鉄筋工業では鉄筋工事の作業員を募集しています!


今後はAIなどの発達や新しい技術開発により、なくなってしまう仕事もあると言われていますが、鉄筋工事の仕事は決して代用できるものではありません。

特に鉄筋工事の多くは、学校や大型商業施設、マンションなどで鉄筋コンクリート造の建物が多く、今後も需要が見込まれています。そのため、大規模な建物でも建物の骨組みを通して日本を支えるとても重要な工事です。

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